ナイフエッジの癖とりで、ラダーからエルロンにミキシングをかけようと思います。ラダーを右に切っても、左に切ってもエルロンが左に切れるようにミキシングをかけたいときの設定方法を教えてください。とのお問い合わせをいただきました。
設定は簡単です!
ラダーを右に切った時のミキシングと左に切った時のミキシングをそれぞれ作り、エルロンの「Mix output=ミキシング出力」を変更するだけです。
それでは実際に設定を行ってみましょう!
ステップ1
最初に(右ラダー)から(エルロン)へのミキシングを作ります。
ここでの注意点は
Master Value (ミキシング量)にマイナスの値を指定することです。
ラダーの方向と逆(左)にミキシングをかけるので当然ですよね。 :-)
ステップ2
詳細設定を行いましょう。
ポイント1
このミキシングは[セパレート]に設定されていますので、他のフライトモードでは有効になりません。
ポイント2
この例ではSwitchにSdを割り当てていますがダイアルやスライダーなどのプロポーショナルコントロールを割り当てることで、飛行中にミキシング量を変化させることが出来ます。調整中はこれを使い、完了したらスイッチに変えるのもいいですね。
ポイント3
Mix outputの数値に注目して下さい。機体はエルロンに4サーボを使っていますが、それぞれのサーボへのアウトプット量をここで調整出来ます。
ラダーの方向に関わりなく常にエルロンを[左]に切れるように設定したいので、左エルロン[S1,S2]はダウン側のみの出力、右エルロン[S3,S4]はアップ側のみに出力しています。出力%を細かく調整することでさらに細かい設定も可能ですが、ここでは100%に設定することをお勧めします。
ステップ3
それでは最後に(左ラダー)から(エルロン)へのミキシングを作ります。
ステップ1と同様にセットしますが、今度はミキシング方向が一緒(ラダー左→エルロンも左)なのでMaster Value (ミキシング量)にはプラスの値を指定します。
エルロンは同じ方向に動かしたいのでMix Outputの設定は ステップ2と同じです。
これで設定は完了です。
図のように2つのミキシングが出来ました。ミキシング量は同じですが片方がマイナス、もう一方がプラスになっています。
JETIのシステムはあらゆる場面に合わせて簡単にセットアップが出来るよう、非常に考えられた合理的な設計になっています。
でもMix outputなんて発想はこれまでのプロポにはなかった発想なのでちょっと戸惑いますよね?
「こんなことしたいんだけどどうやるの?」といったご質問はいつでも大歓迎です。
自由度の高いシステムですので、世界中のユーザーが様々な方法で機能を実現していますが、中にはちょっと回り道してるかも?という方法もありますので、ご遠慮無くお問い合わせ下さい。
それでは楽しいフライトを!!